おしっこトラブルについて

学校教員・保護者の方へ

学校教員向け:おねしょ・おもらし個人面談の手引き

文部科学省主導の集団宿泊活動の増加に伴い、夜尿症のある子どもの対応 に教師がかかわる機会が増え、対応に苦慮していると言われています。

夜尿症や尿失禁のある子どもを把握し、身近で接している方々(学校関 係者や保護者等)が病気を理解した上で寄り添っていけるよう、行政と 教育と医療の協働が、より重要性を増していくことになるでしょう。

インターネットで「おねしょ」、「おもらし」を検索すると、「おねしょのため小5から中1までの全ての宿泊行事を欠席した」、「 クラスメイトに「おねしょのせいで休んだよね」って言われ いやになった」、「高1の授業中のおもらしがきかっけで不登校となった」

このような子どもたちを減らしたいと願い、「おねしょ/昼間のおもらし 個人面談の手引き」を作成しました。
おねしょの診断から治療、おねしょ / 昼間のおもらし 面談時チェックシート、お泊まり行事の対応など現場ですぐに使える資料になっておりますので、下記をクリック・ダウンロードして教育現場の皆様と共有してください。

昼間のおもらしの保護者の方へ

ご両親の心構えについて(小児科専門医・教授からのアドバイス)

子どものおもらし、おねしょ、頻尿の原因やメカニズムは、全てがわかっているとはいえません。膀胱や腎臓の機能障害や神経の障害を伴っている場合もありますし、情緒や精神面でのトラブルが原因となっていることも考えられます。便秘を合併している子供も多くみられます。

1回の診療や1つのお薬だけですぐによくなる場合は少なく、長い期間をかけて、担当医とご家族が協力しながらお子さんにあったお薬をみつけ、根気よくお子さんの治療を続けることが何よりも大切です。

しかし、一旦お薬の効果がでだすと半年から1年程度でまったく尿モレがなくなることが多いです。

すぐに良くならないからといって、治療を中断すると、かえって治癒を長引かせてしまう場合があります。たとえ病院が遠くても、こどもの尿トラブル専門の医療機関で相談する勇気をもってください。そして、一度治療が始まったら、よくお子さんの状態を確認して、毎日の様子を排尿日記などに記載し、担当医と相談しながら一番良い方法を見つけていく努力を共にしましょう。

きっと、ある日突然におもらしや尿モレから開放される日が訪れます。

ご両親とお子さんの悩みが深ければ、深いほど、治った喜びもきっと大きなものになります。お子さんの表情も明るくなり、生活態度も見違えるほど良くなること多いです。